「永遠の繁栄へと導く経営革新ブログ」
富裕層向け資産管理サービス「ウェルスマネジメント」とは?
日本では平均寿命が80歳を超え、かつてないほど老後が長くなっています。このような時代、お金は「稼ぐ」だけでなく、「守る」「運用する」ことにも力を入れなければ、生涯にわたって安心・安全な生活を維持することはできません。また、子孫のためにも事業や家、土地など、次の世代に残すことも考える必要があります。
ウェルネスマネジメントとは、大切な資産を守り、増やし、次世代に送るためのサポートを、専門的かつ幅広く行うサービスです。本記事ではウェルネスマネジメントとはどのようなものか、また主要サービスやプライベートバンキングとの違いについて、わかりやすく説明します。
資産管理に興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
ウェルスマネジメントとは?
ウェルスマネジメント(Wealth Management)とは、日本語にすると「資産管理」。このウェルスマネジメントは、富裕層の資産運用・管理を包括的に行うサービスとして始まりました。富裕層と聞くと、上場企業の重役や大病院の医師など、一部のエリート層をイメージするかもしれません。一般的には、1億円以上の資産を保有する人が「富裕層」とされています。
しかし、現在では富裕層にとどまらず、中小企業の経営者や個人事業主、個人投資家、事業や不動産などの資産を受け継いだ人など、広く資産運用・管理に関心を持つ人にも対象が広がっています。
一時的に高収入を得るだけでなく、生涯にわたって資産を保持し続けるためには、適切な資産運用や財務管理、税金対策が必要です。さらに、保有する資産や不動産、事業を次の世代に承継することも考えなければなりません。そうした資産を包括的に運用・管理するサービスがウェルネスマネジメントです。
ウェルスマネジメントの主要サービス
ウェルスマネジメントを担当する企業が顧客向けにどのようなサービスを提供しているかを紹介します。
資産運用
ウェルネスマネジメントの大きな柱が資産運用です。もちろん預貯金も広い意味での資産運用に相当しますが、ウェルスマネジメントでは積極的に株式や債券、投資信託などの金融商品を活用して効率的に増やすことが重視されます。資産をどこに、どういう形で配分するかを決め、守り、増やすための戦略を立案・実行するのが資産運用です。
不動産管理・運用
資産の一部である不動産を管理し、相続をサポートします。また、資産を増やすために不動産の売買や賃貸を行う場合もあります。
事業承継
経営者にとって、事業を次の世代に引き継がせることは、重要な任務のひとつです。承継者がいない場合は、事業の買い手を探しM&Aによる事業承継を進めるサポートを行います。
税金対策
資産が増えれば税負担も重くなります。特に、日本では諸外国に比べて相続税の税率が高く、家族にお金を残そうと思えば、計画的な税金対策が必要です。ウェルスマネジメントは、相続税を始めとした税金対策や納税に関するアドバイスを行います。
ライフプランニング
ウェルスマネジメントは、顧客1人ひとりに最適な家計管理や子供の教育費の準備、リタイア計画などを含めた総合的なライフプランの設計をサポートします。
ウェルスマネジメントとプライベートバンキングの違い
ウェルネスマネジメントによく似た金融サービスとして、プライベートバンキングがあります。プライベートバンキングは純金融資産が1億円を超える富裕層を対象としており、資産運用を中心としたサービスを行います。
ウェルスマネジメントとプライベートバンキングの違いを、以下の表にまとめましたので、参考にしてください。
【ウェルスマネジメントとプライベートバンキングの違い】
ウェルスマネジメント | プライベートバンキング | |
---|---|---|
対象顧客層 | プライベートバンキングより広範な、数千万円程度の資産を持つ層も含めて、資産形成や資産運用に関心を持つ人 | 現金や有価証券などで1億円以上、さらに自社株や不動産を含む場合は、さらに上層のサービスも用意されている |
サービス内容 | 資産運用だけでなく、ライフプランニング、税務対策、事業承継支援、不動産コンサルティングなど、より包括的なサービスを提供する | 資産運用を中心としたサービスを提供。金融商品の提案や運用、ポートフォリオ管理、相続対策などを行う |
提供機関 | 銀行、証券会社、信託銀行、コンサルティング会社など | 海外を含むプライベートバンキング業務を専門的に行う銀行や、証券会社やメガバンクのプライベートバンキング部門など |
プライベートバンキングについては、以下の記事で詳しく説明しています。参考にしてください。
>> 金融資産1億円を超えたらプライベートバンキングを利用しよう
ウェルネスマネジメントのメリット とデメリット
専門家によるウェルネスマネジメントのサービスを活用することによるメリットとデメリットを整理しておきましょう。
ウェルスマネジメントのメリット
ウェルスマネジメントサービスを活用することで、主に以下の3点のメリットがあります。
メリット1.専門家の助けが得られる
ウェルネスマネジメントの専門家は、金融や国内経済、市場動向の幅広い知識を持っています。そのため、個々人に合った投資や財務計画、事業承継、税金対策など、専門的な観点から提案を行うことができます。
メリット2.時間の節約になる
本業に忙しい経営者や個人事業主は、自分自身の資産管理や運用に、多くの時間を割くことは困難です。ウェルスマネジメントを専門家に任せることで、経営者や個人事業主は資産運用や管理に頭を悩ませることなく、本業に専念できます。
メリット3.総合的な視点で資産管理ができる
ウェルスマネジメントの専門家は、顧客と緊密に連携を取り、顧客の財務状況やリスク許容度、ニーズを理解して、最も適切な資産運用・管理を考えます。ウェルスマネジメントサービスを利用することで、専門家のサポートを受けながら、自分自身のライフプランに合わせた資産管理が可能になります。
ウェルネスマネジメントのデメリット
ウェルネスマネジメントのデメリットも紹介します。あらかじめデメリットを理解したうえで、そのリスクを回避しましょう。
デメリット1.コストがかかる
当然のことですが、サービスの利用にはコストがかかります。サービスを利用する場合は、複数のウェルネスマネジメントの専門家を比較し、説明がわかりやすいかどうか、自分がどのような資産運用・管理を望んでいるかを話し合って、納得できるところを選びましょう。
デメリット2.資産運用・管理の知識が身につかない可能性がある
ウェルネスマネジメントの専門家に丸投げしてしまうと、金融市場や株式投資などの基本的な知識すら得ることができません。場合によっては、手数料目当ての売買を繰り返す悪質な業者につけこまれてしまう可能性があります。信頼できる専門家を選ぶだけでなく、サービスを受ける場合も、なぜそうなるのかをきちんと説明してもらい、意識して基礎的な知識を身につけるようにしましょう。
まとめ
本記事では、ウェルスマネジメントについて、あすかタックス&コンサルティングが解説しました。資産総額1億円以上を所有する富裕層にとって、資産を安全に保有し、次世代に受け継ぐことは重要な役目です。
企業経営で懸命に働いたり、先代から資産を受け継いだりして保有してきた資産は、大切に守るだけでなく、増やし、未来へとつながなくてはなりません。そのために、本記事ではウェルスマネジメントの大切さについて、さまざまな角度から説明してきました。
加えて、ウェルスマネジメントは、信頼できる専門家に依頼することが重要です。あすかタックス&コンサルティングでは、ウェルネスマネジメントに関する相談にも対応しています。大切な資産の運用・管理に関心を持つ経営者は、まずは無料相談をご利用ください。
代表 石井 輝光
最新記事 by 代表 石井 輝光 (全て見る)
- 不動産投資のための資金調達5つのポイント - 2024年10月28日
- かしこい不動産の増やし方と借り入れのポイント - 2024年10月28日
- 税務署に否認されない不動産管理料の決め方 - 2024年9月20日
ご相談ください
- 意味のある優良企業化計画書を作りたい
- 銀行から資金調達したい
- 資本性ローンの申込を手伝ってほしい